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お金が無い!お金が欲しいです。

いや、何もすぐに困るほどお金が無いと言っているわけではなく、なんとか生活が成り立ち、まあたまには居酒屋に飲みに行ったり服を買ったりできるほどのお金はあるのだが、日々の生活を豊かにしていけるかどうかというとそんなお金はきわめて無い。

例えば毎朝ヨーグルトを食べたいと思ってもそんなお金は無いので諦める。夕飯をもう一品食べたいと思っても我慢する。

そう、継続的なコストにかかる費用が捻出できないのである。

楽しい遊びや買い物の時はお金を使って、そうするとそれ以外の毎日は完全に捨てたようなものとなる。俺は毎日丁寧な暮らしがしたいのに!

 

こんなに丁寧な暮らしがしたいのも、俺の新居が無駄に広いせいなのではないだろうか。広い家に住んでいると、あたかも自分がお金持ちになったように錯覚して贅沢がしたくなる。

実際は広いだけで古いから家賃はそこまで高くないし、高くないということはそれだけの生活水準であるということだ。

前は社会人生活が怖くて怖くて仕方なかったが(事実今もそうだが)お金がもらえるなら早く始まって欲しい気もしてきた。多分気のせいなんだろうけど。

 

というわけで引っ越してから大体1週間とちょっと経った。

最初は本当に新しい家や街に馴染めずくよくよしてばかりだったが、ここ数日は何とか新しい家での生活パターンに慣れてきて、自分なりに広い家を生かして徹底的に動線の改善をしたりと前向きに新生活に順応してきている。リビングに無かった座椅子も明日いよいよ届く。浴室乾燥機が無くなっても思ったよりは洗濯物が乾く。都心に向かう時は駅までのアクセスの良さに感謝できるほど気持ちにゆとりが出てきたり、一方でスーパーに寄って帰りたい時はわざわざ遠回りをしなくてはいけないことに腹を立てるおちゃめな一面も顔を覗かせる。

最寄りに家系ラーメンの店(チェーンではあるが)と31アイスクリームを発見したり、頑張れば大喜利ができそうな場所があったりと、俺側も街や家を受け入れてきているし、最近は家に着いた時前よりも少しだけ「自分の家」という感じがしてきたように思う。

 

今日は池袋で用事を済ませた帰りにブックオフジュンク堂に寄った。この近い距離に大型書店が揃っているのも新居の良いところ。とはいえまだ定期券を通していないので電車に乗るたびお金がかかる。早く定期券を作りたいが、交通費の実費支給日がいつになるのか分からないので、こんなに早く作ってもうまいことペイしきれないだろう。

池袋のブックオフはとにかくデカい。本を買う時は結構ブックオフに頼っていたし、今までは錦糸町の店舗をメインで使っていたが、その何倍もの店舗面積を誇る夢の大型ブックオフがこんなに近くに、と思うとワクワクを抑えきれない。

本屋で本を買う時、「これが欲しい」と思っていくことは稀で、大体の場合「今読んでいた本が読み終わりそうだから」という理由で出かけて行き、その時の気分やフィーリングに合った本を買う一期一会方式を採用している。本との出会いはその一瞬が全て、という標語を心の中に作り、一番ビビっときたものをその時その時で買う。しかし、購入には至らなかった者の良さそうな本というのも存在して、そういう本をメモしたメモページばかりがどんどん増えていく。積読、いや積んですらいない。空の積読だ。そんな思いを抱えながら、今日は珍しく空積読リストから選んで本を買った。

ジュンク堂は棚替えの最中で、歌集コーナーが少し縮小していた。残念なことだが、多分これで終わりということは無いので、また整理された後元に戻るのだろう。

歌集コーナーにカップルがいて、彼女側が短歌の良さについて結構熱く語っていて思わず耳をそばだててしまった。彼氏側も新鮮に驚いていて良かった。

俺が唯一持っている歌集(というか短歌の紹介本)を、「短歌ってこんな風にぎちぎちに書いてあるのを読みたく無くない?」と一蹴していて笑いそうになってしまった。「でも色んな人のが載ってるから最初は良いかも」とも言っていて、はいそうです、俺にはとても良いですと思った。俺なんかよりもっともっと詳しそうな雰囲気があったから、いつか現代短歌が好きな人と色々話をしてみたい。カップルはお幸せに。

 

明日は一日中暇dayだ!散歩がてら池袋まで歩いて行ってみようかな。スタバカードに残金が残っていて、ちょうど新作が出たところだと思うので飲みに行きたい。暇な日に家に籠っているのではなく、街に出るべき。特に池袋なんて別に毎日行っても飽きないんだから。せっかくの本当に本当に心の底から暇な日を何とか有意義に活用したい。