~4/13

~4/13

1週間終わっててワロタぁ!

仕事(まだ研修なので仕事と形容するには生意気ですが、賃金は発生しているので仕事と表記します)をしていると1週間が早い!

今週から本格的に部署ごとのOJT研修(ちょっとレベルが高いインターンみたいなもの)が始まって、特に後半三日間は成果物を作ってそれを発表するということをずっとやっていた。

そんな中で痛感するのは本当に同期や先輩に優秀な人が多すぎるということ。特に同期と共同作業していると、仕事の進め方、リーダーシップ、データを見つけて来る能力とか論理性とか話し方とか上司への気に入られ方とか、本当にそういうのが難なくこなせる人ばかりで、自分の駄目さに苦しくなったりするけれど、そういう優秀な同期たちから少しでも多く学習して吸収していきたい。

水曜日の午前にできていなかったことをその日の午後にできるようにして、水曜日の午後にできていなかったことを木曜日にできるようにした。金曜日は個人課題だったけれど、幸いなことに文章を書くという得意分野だったということもあり、水木で同期から吸収した色んな考え方を生かす形で成果物が作れて上司から褒められたので良い気分で週末を迎えられた。

水木の部署が結構ベンチャー感溢れるところで、特に水曜日のところはこんなに優秀な同期ですら全員プレゼンで怖い先輩に鬼詰めされたので結構しんどかったのだが、金曜日に研修した部署がかなり良い雰囲気で、仕事内容ももともと俺がやりたかったことと近い分野を担当している上、研修で知った他の事業内容(文章を書くみたいな仕事)が更に俺の得意なことを生かせそうなもので、ぜひこの部署に配属されたいものだ。懸念点としては昨年まで新卒を全然取っていない部署で、今年はもしかしたら新卒を取るかもしれないとのことだが確率は低いこと、超小規模な部署であることかなあ。

 

仕事の話、終わり!

金曜の夜に歯医者に行った。社会人になると、夜の8時までやっている病院が光って見える。

俺は下の前歯の歯並びが悪く、磨き残しから歯垢が溜まりやすい不便な口内状況であるため、たまのクリーニングは欠かせないのだ。

引っ越してから歯医者に行くのは初めてだった。駅からまあまあ歩くところで面倒だなあと思いながら行ったら院内にEDMがかかっていて不安になった。歯医者とEDMって一番遠いところにあるから。クラブに通っている人たちって歯ブラシじゃなくてアイコスで歯を磨いているに違いないから(一個目の偏見)。

案内されて診察室に入ると別に歯医者さんも衛生士さんもごく普通の人だったから安心した。EDMも気が付けば普通のバンドの曲に変わっていた。バンドの曲が流れているのも変だけど……。

しかし、ここで俺の歯医者観を揺るがす事件が起こる。

そもそも俺は歯医者に対して「痛い」「怖い」というイメージを持っていなかった。歯医者で痛い思いをしたことが一度も無かったのだ。クリーニングで口内をさっぱりさせてくれて、ハイ終わり。いつもありがとうございます。その感覚だ。

当然、今日もその通り終わると思っていた。

「あー、この磨きにくい部分に歯垢が溜まってしまってますねー。それによって軽度ですが歯肉の炎症も見られるので、しっかりクリーニングしていきましょう」

歯科医はそう言うと衛生士さんにバトンタッチし、衛生士さんが俺の口内を覗き始めた。

「ではクリーニングしていきます、ちょっと痛いですが我慢できなかったら左手を上げてください」

お願いしまーす。

軽い気持ちで口を開けると、俺の口の中に「キュインキュイン」というけたたましい金属音が響き始めた。その様相はクリーニングではなく、地盤工事である。

ん?なんだか様子がおかしいぞ、と思ったのもつかの間、衛生士さんはそのキュイン棒(キュイン一代考案)で俺の歯という歯を、まるで親の仇のように強く削り(厳密には削っているわけないのだが、俺はそう感じた)はじめた。

口内に響く激痛。これ麻酔しなきゃだめなやつじゃないんですか!?!?

やっていることはいつものクリーニングであるはずなのに!!!!なんでこんなに痛いんだよ!!!皆が歯医者は痛いって言ってたのこれかよ!!!

死者の如く顔に布をかけられていたのを良いことに、布の下で目に涙を滲ませる俺。痛いのが嫌で泣いているのではない。痛すぎて反射的に涙が出てくるのだ、いわば身体反応で、眠い時にあくびが出るのと同じだ。決して「名詞句移動は社会人にもなって歯医者にビビって泣いている」と思わないで欲しい。

俺は最後のプライドで決して左手を上げることなく、この痛みに耐え続けた。今まで通ってきた歯医者がどれほど優しくしてくれたのか、ということに思いを馳せながら。

痛みに耐えただけあり、口内はすっきりし、歯垢も完全に無くなった。それどころか俺の歯並びを見て適したフロスの使い方を教えてくれたので、腕は確かなのだろう。

しかしここまで痛くされると、逆に今まで通っていた歯医者では治療やクリーニングが不十分だったのではないかと思ってくる。俺がこれまでの人生でお世話になっていた歯医者は、実は歯医者ではなく「口の中を見せたら撫でてくれる」という、エロい店かエロくない店かで言ったらやや前者寄りの、古式マッサージにも似た店だったらどうしよう。