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なんか雪降ってますね。

俺が思うに北海道の冬よりも関東の冬の方が寒い。こう言われると「またまた(笑)」みたいな反応をされるが、あながち間違っては無いと思う。

北海道の冬は「空気が冷たい」。息を吸い込むと肺につららが突き刺さってくるような寒さで、冷え込みという表現が適切な気がする。ずっとじわじわ寒い。雪が降っている時は思ったより寒くない。一方で極端に風が吹いたりすることは無い。元々の気候に加え、道路の両端に堆く寄せられた雪の壁が強風を阻むからだ。

反面、東京の冬は「寒い」。とにかく風が強い。北海道の冬が内側から攻めて来る寒さだとしたら、東京の冬は直接グーで殴られているような寒さだ。特に夜になると強風が吹きすさび、抉るような寒さで体が引き裂かれそうになる。ただ東京の冬は晴れていることが多く、昼間は日光で多少の温もりが担保されている。

どちらが寒いと感じるかは人それぞれかもしれないが、俺は関東の寒さの方が苦手だ。そういう人がいるということも、認めてほしい。

 

今日は本当に最悪の日だった。ここ最近で見て最も苦しい一日だったと言ってよいだろう。

まず悪夢を見た。悪夢を見るのはこれで二日連続だ。悪夢を見ると絶対に変な時間に目覚めるから、3時半に寝て10時に起きるはずだったのが6時に一度目覚める羽目になって、そこからの睡眠は非常に浅いものとなるのが最悪だ。ちなみに悪夢の内容は仲の良い友達や大喜利の人たちが一人ずつ〇されていって、最後に俺も死ぬというマジで言葉にするのも憚られるようなものでヤバすぎた。

そうして起きても結局目覚めが悪くて、バイト前に済ませるはずだった作業を先送りにしてギリギリまでベッドでうとうとして過ごした。

その後家を出る準備をしたが、昨日変な時間に一時間くらいコンタクトをつけたまま寝落ちしてしまったせいで目が乾いていたのかコンタクトをつけたら激痛が走った。これではコンタクトがつけられない。眼鏡をかけてバイトに行くしか無いのだが、俺はマジで自分のメガネ姿が嫌いである。本当にそれだけで結構ちゃんと機嫌が悪くなってしまうほど、メガネ姿のまま街に出るということは俺にとっての地雷行為なのである。

実際に電車に乗ってからも窓に映る自分の姿を見て、こうなるに至った昨日の自分のだらしなさに腹を立ててしまった。俺ってマジで幼い。

 

しかも今日はバイトがいつもより長かった。飲み物を持ってくるのを忘れ、しかも店にギリギリで着いたせいで買うタイミングを損ね、飲み物無しでバイトを乗り切ることが確定した。

バイト先の人に「メガネだね」と言われて、はいそうなんですと適当に返しながらイライラして俺最低過ぎてちょっと悲しくなった。

夕方前にトイレに行きたくなって、一緒のシフトの人にことわってトイレに行くと、そのさなかにレジが混んでいることを知らせるブザーが二回も鳴った。この時間帯のシフトは二人なので俺が行くしかない。大慌てでコトを済ませ、売り場に出ると今まで見たこと無いくらいレジが並んでいた。爆速でレジに向かおうとするも、細い通路にお客さんが並んでおり、その脇からベビーカーが来たので道を塞がれてしまい、大周りをする羽目になった。踵を返そうとする俺を見て、並んでいる客の中から「急げや!!」と俺に向いた声がした。見ると、店で有名なクレーマーだった。

最悪だ。こいつは普段は優しく人当たりの良い客に見えるが、キレるポイントが良く分からず唐突にネチネチとキレてくることで有名らしく、歴代の店長は全員こいつに泣かされ悩まされ、それどころか近くのコンビニやスーパーなどでも暴れ、地域全体で戒厳令みたいになっているらしい。

レジに戻ってしばらく打っていると、タイミング的にそいつの接客は俺がすることになってしまった。彼は俺を見止めると、待ってましたと言わんばかりにネチネチ話し始めた。「この店では夕方は混むのが当たり前なんだからさ、なんで手元でしっかり見てすぐにレジに来ないわけ?」みたいなことを何度も言っていた気がする。なんでと言われてもトイレに行っていたのだ。確かに夕方ピーク前に済ませておかなかった点に関して言えば俺に非があるのかもしれないが、それでもタイミングを見計らって空いている時を狙ったし、普段はここまで混むことは無いのだ。それにそんな僅かな時間にレジが混みだしても仕方ないのではないか。夕方に混むのが分かっているならそっちこそ時間をずらして来たらどうなんだ。

そのような言葉をぐっと飲みこみ、まっすぐクレーマーの目を見てから「誠に申し訳ございませんでした」と多少大げさに頭を下げる。これでクレーマーの「人にキレたい」という根源的な欲求は解消される。彼はそれを見ると満足げに「しっかり他の店員にもこの件を共有しておいてくれよ」と言い残し帰っていった。理不尽に怒られても俺は頭を下げられる。

 

長バイトが終わって外に出ると一面雪……とまではいかないがかなりの降雪。電車に乗ろうとしたら混み過ぎて一本見送り、まあ仕方ないかと思って次の電車を待ったら、次に来た電車はスカスカだった。

買い物をして家に帰る途中、雪道を爆速でかっ飛ばす車に雪をぶっかけられる。ズボンの裾から膝辺りが有り得ないくらいびしょびしょになる。その直後、視界が一瞬白く光り、雷が轟いた。

 

マジで最悪の一日や。特に最後車に雪かけられた時明確に心が折れる音がした!今日は厄日だったと象徴するような締めくくり。おまけに夜に参加したスプシ大喜利では予選2位まで決勝進出で3位だった。

 

なんか良いこと起きてほしいです!

明日大喜利修行名詞句移動編!!がんばるぞ!交通機関の乱れが不安だけど、夜だから多少解消されてると思う!!もし「雪なのに仕事あって鬱憤を晴らしたいぜ!」みたいな人いたらお仕事帰りに寄っていってほしい!