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今日の日記は書くことがいっぱい!!

 

まず健康診断。御徒町付近での受信だったが、定期を有効活用して交通費を浮かせたかったので秋葉原から15分と少し歩いた。健康診断も何も、この時点でかなり健康な一日の始まりである。何せ俺は家から最寄り駅まで歩いて15分かかるのだ。この時点でもう30分ウォーキングをしたこととなり、健康真っただ中である。御徒町駅にはパンダがいる広場があった。

その小さな目で、多くの待ち合わせを見てきたであろうパンダたち





 

ビルの7階に入っているクリニックだったが、どこにも看板や案内が出ていないので最初本当に場所が分からなくてしばらくウロウロした。中は普通の病院で、かなり空いていて快適。

健康診断初めてだから楽しみ~ドキドキワクワク。まずは尿検査だ。

 

少し汚い話になるが、尿検査といえば朝一の尿を取らなければならず、メールで送られてきた注意書きにも「排尿はせずにお越しください」と書かれていた。

しかし俺の検査予約時間は12時。10時に起きてからまずおしっこがしたくなって絶望して、そこから二時間(なんと二時間!)おしっこを我慢して病院に来たのだ。せっかくのウォーキングが、エロいVtuberの企画みたいになってしまっている。

そういうわけで俺はこの尿検査をかなり楽しみにしていた(排泄は人間の本能的な行為なのに、楽しみにしていたと書くのはなんだか悔しい)。汚い話が続くが、目盛りを見ていないのに検査に必要なぴったりの量で止められてかなり嬉しかった。

内科特有のトイレの中にある小窓から検尿容器を提出し、続いては採血検査のコーナー。

 

これがかなり想定外に苦手で、ワクチンくらいのものを想像していたらとんでもない量の血を抜かれて具合が悪くなりかけた。軽い迷走神経反射みたいな。活動に支障が出るほどの量は抜かれていないとは分かっていても、イメージだけで気が遠くなって気絶しそうになる。こんなところで弱音を吐いていられない、と謎の意地を張った俺は気合で持ちこたえ、聴力やレントゲンの検査などを行う。最後は問診だったが、「何か不安な点が無いならもうそれで良いです」とおおらかな教育方針の母親みたいなことを言われてしまった。

1時間予定だったのにサクサク進んで30分ほどで終わり、お金を取られた。安い病院を紹介してもらったので何とか、という感じだが、それでも痛い出費である。

 

結果は数日後に郵送してくれるとのことなので病院を出て、せっかく上野エリアに来たのだから昼食を食べることとする。調べてみるとどうやら東南アジアやインド料理の店がとにかく多いらしい。調べているとインドカレーの口になってきた。しかもせっかくだから本格的で珍しいものを食べたい。

そこで候補に挙がったのが、どのサイトを見ても名前を見た「アーンドラキッチン」というインド料理の店だ。どうやら普段我々が口にしている一般的なインドカレー北インド料理らしいが、この店はそれとは若干異なる南インド料理を提供してくれるという。

期待大♪と思いながら店内へ。お昼時なのに滅茶苦茶空いている。店員が全員インド人で、店内はお香のような香りに満ちていた。インドだ……。御徒町にインドがある……。

案内してくれたインド人は当然のように日本語が通じず、終始何を言っているのか分からなかった。とにかくメニュー(これは日本語)を確認する。

幾つかのランチセットがあり、カレーは野菜、羊肉、チキンの3種類。それぞれのフレーバーは日によって異なるそうだ。

豊富なセットの中でもひときわ目を引いたのが、ランチ・ミールスで、3種のカレーが全てついて、他に「サンバル、ラッサム、ボリヤス、バスマティライス、チャパティ、ピクルス、パパド」がついてくるらしい。

 

う~ん、やっぱりすきっ腹にはボリヤスだよなあ。あとはラッサムも食べたいし、あとはパパドを食べて活力もつけたいな!

などとなるわけがなく、あまりにも知らなすぎるメニューと1300円という一人ランチにしては少し強気な価格設定に恐れおののいた俺にとっては目を引いただけであった。

結局Kランチセット(カレー2種、チーズ・クルチャ、バスマティライス、サラダ)を注文した。

頼み終えたら店員が「Drinkは?」とメニューを出してきて、最初に水も出てきていないし、あれセットでついてくるのかなと思ってマンゴーラッシーを頼んだら普通に別料金で意味が分からなかった。インドの洗礼を体験した気分。

やや待って運ばれてきたKランチセット。チーズ・クルチャが4切れも乗っていて大ボリュームだ。

さっきから言っているこのチーズ・クルチャとは香味系のフレーバーがついたチーズナンで、チーズのくどさは抑えられているが何か不思議な匂いがずっとしている。

肝心の味だが、本当によく分からない味がした。口に合わない!と面白がれるほどでもないが、決して好んで食べたいとは思わない癖のある風味……。おまけにバスマティライスは細長い米なのだが風味も食感も柔らかいシリコンを食べているのと完全に同じ感覚だった。カレーはコクがあってなかなかの味わいだったが、あまりクルチャと合わない!おい!マンゴーラッシーはめちゃくちゃ美味しかった。

ネットでは「北より南インド料理の方が日本人の口には合う」と評されていたが、俺は全然普段インドカレー屋で食べるような北インド料理の方が口に合っていたので個人差である。

滅茶苦茶まずければそれはそれで体験として面白かったが、きちんと成立した食文化であることは伝わってきただけにそんな無下にすることもできず、今までの外食史上一番微妙な気持ちで店を出た。

 

せっかくここまで来たので上野恩賜公園も見ていく。博物館は指定の大学生が無料で入れるとのことなので見たかったが、普通に全て休館だった。それでも何となく自然の中を歩いていたら楽しかった。不忍池という池があり、その横にお堂があるのだが、その向こうにビルが見えていて、和風建築と自然×人工物のちぐはぐ感が大変好みだった。以前汐留の浜離宮恩賜庭園を訪れた時にも同じことを思ったので、誰かほかにめっちゃ自然の奥に数々のビルが立ち並んでいるみたいなロケーションを楽しめる場所を知っている人がいたら教えてください!

公園の中を学生服を着た中学生っぽいカップルが手を繋いで歩いていて、本当にこういう子たちがずっと幸せであって欲しいと心から願った。

このまま上野駅から板橋方面で家探しのことを進めようと思ったが、駅前に「みはし」という有名なあんみつのお店があって足を止めてしまった。どうやら普段はかなりの行列ができるらしいが、なんと今日は待ち無しで店内に入れそうで、ただでさえお金が無いのに流れるように入店して抹茶あんみつを食べてしまった。抹茶アイスが滅茶苦茶濃厚で美味しく、またこし餡がかなりきめ細やかで口馴染みが良く、一気にファンになってしまった。これで昼のインド料理の分を取り返せただろうか。

 

幸せな気持ちのまま中板橋の不動産屋に向かって家の紹介と内見の予約をしてもらう。担当者の感じがあんまり良くなく(というか感じは良いけれどあまりサービスが良くないなという印象)不安だが、とにかく良い家が見つかればいい。中板橋はマジで下町って感じで見える建物全てが古く、本当に東京23区か疑いたくなった。店を出る頃には陽が落ちかけて来ており、寒さの中で踏切の音が響いて心地良かった。悪い街ではないのだと思う。

 

帰りは池袋を通るので、なんと都内最大規模でお馴染みジュンク堂へ行った。マジで最大規模で、多分俺はここにいたら一生時間を溶かしてしまう。

その中でも、以前から気になっていた短歌・歌集のコーナーをよく見た。札幌の本屋には1棚分しか無かった歌集が、なんとここにはその4倍の棚、しかもそこにパンパンに歌集が詰まっていて衝撃だった。俺のまだ見ぬ世界がこんなに……。

本当に何度もお金の話をして申し訳ないがお金が無いのに、思い切って歌集を一冊買ってしまった。パラ読みしていたら幾つも心に引っかかる短歌を発見してしまい、しかも歌人ごとに編者による解説や紹介が載っているので、短歌の世界に踏み出す一歩目として最適な感じがした。

今日は別の本を読んだり家の大掃除をしたり(三日連続!偉いので本当に褒めてほしい)していたので読めていないが、歌集はそんなにいっぺんに読むものではないので、基本家に置いておいて、摂取したくなった時に気軽に少しずつ読んでいく。かなりのボリュームがあるので相当長い間楽しめるだろうし、家に歌集があるというだけで少し楽しみが増えるので、全然買って良かったなと思った。

 

更に家に帰ってからはやや不安さんからお借りしていた「とんこつQ&A」という短編集を半分読んで本当に怖くなったり(感想は後日)、同じマンションに住む友達が高熱を出していたのでコンビニで闘病グッズを買ってドアにかけてあげたり、家の掃除を少し進めていたらこんな時間だ。

マジでここ最近で見てもトップクラスに充実し、歩き回った一日だった。こういう高密度な日は過ごしていて楽しいし、ずっと一人行動だったのに飽きなかったのが凄かった。

お気に入りの服を着て(この前買ったジャケットが良すぎてめっちゃ着ちゃう)音楽を聴きながら歩いていれば最高の一日になる。

明日はなんと12日ぶりのバイトでハードな店舗。しかし気合で耐え抜き、夜は夜で楽しみな予定があるのでそれに向けて寝るのだ。

パンダピンチ!(尊敬ラーメン屋)