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皆さんには、「自分は好きだけど他の人は絶対に好きではないだろうな」という食べ物や飲み物があるだろうか?

人がこのような問いかけをした時は基本的に自分の事を話したい時であり、その例に漏れず、勿論俺にもそのような物が存在する。

 

綾鷹 抹茶グリーンティー」である。昨年の夏にファミリーマート限定で発売された商品で、一時期良く見かけたもののある時からほとんどの店舗で姿を消し、今日たまたま寄ったファミマで見かけたのでまた買ってみた。

昨年夏、初めてこの商品を口にした俺は衝撃を受けた。その味を端的に表すなら「甘い緑茶」である。

綾鷹のパッケージングからすっきりとした普通のお茶を想像していたが、抹茶とついているその名の通り抹茶ラテのような甘さがある。しかしそれは完全に抹茶の風味というわけではなく、渋味やコクといったものは一切ない。どちらかと言えば緑茶の清涼感ある風味に、不思議な甘さが乗っかっている感覚だ。後味にとって付けたようなお茶の風味が鼻を抜け、なんだか何を飲んでいるのか分からなくなってくる。

 

初めて飲んで以来その摩訶摩訶しい味の虜になり、見かければ買って愛飲していた俺だが、冷静に考えて、このような味の飲み物が大衆受けするはずがない、という不安も併せ持っていた。甘いものが飲みたいなら抹茶ラテを買えばいいし、そうでないなら普通のお茶を飲めば良い。味覚の境目に生まれ落ちたこんな中途半端な飲み物を愛する人間はそう多くは無いのではないだろうか。

事実、こんなに愛飲していた俺ですら、時々本当にこれが美味しいのか不安になる瞬間があった。のど元を通り過ぎる一瞬、「なんかこれ不味くないか」という疑念が胸をよぎり、自分の愛が折れそうになる時、これが美味しかった時のことを思い出してやり過ごす。すると不思議と美味しく感じて来る。俺と「綾鷹 抹茶グリーンティー」はまるで破局寸前のカップルのような歪んだ関係性を続けている。果たして俺が本当に好きなのは「綾鷹 抹茶グリーンティー」なのか、こんな奇怪な飲み物を愛せる自分自身なのか?

 

一つだけ、この飲み物に対して確固たる素晴らしいポイントがある。それはパッケージが完全にお茶なので、バイト中にも甘い飲み物が飲みたいけれど気が引けるなって時、人目を気にせず飲める点だ。今日もそれでチョイスしました。これって体目的で付き合ってる人みたいになってないだろうか。

 

 

 

ドラクエモンスターズ3を買ってしまった。

小学生くらいの頃は人並みにゲームが好きだったのだが、中学以降はほとんどやらなくなってしまった。高校の時に一度謎にポケモンに再熱して(そういう時期あるよね)、大学に入学して何となくSwitchを買ったものの、結局テトリスとかスイカゲームとかそういうものをやってしまっている。ポケモンバイオレットは結構やったけれど、それ以外のゲームはそこまでハマった記憶が無い。

そこにきてドラクエモンスターズの新作である。小学生時代、3DSで出ていたシリーズを結構やっており、元々育成系のRPGは結構好きだったので、金は無いものの今作も買ってみることにした。腰を据えてゲームをやる機会なんて、多分この大学生活を逃したら一生無いだろうと思ってしまった、というのもある。

せっかくならワクワク感を大事にしたいと思って、バイト帰りにヨドバシに寄ってパッケージ版を買おうと思ったら売り切れだった。

こんなデジタル化万歳の時代に!?パッケージ版が売り切れ!?

出鼻をくじかれ、結局家に帰ってダウンロード版を購入した。

1時間程度触っただけなのでまだほとんどチュートリアルだが、新鮮に面白い!出てくるモンスターに目新しいのが多くて、誰をどう育てようかという醍醐味を存分に楽しめる。ただあの頃やっていたモンスターズ作品と比べて画面の文字が小さいのが若干気になって、なんだか俺ってジジイすぎると思って悲しくなった。

 

ともかくしばらくはプレイして楽しもうと思う。脳死でできる育成作業中に音楽を聴いたりYouTubeで適当な動画を見たりする時間が、なんというかこの世の怠惰の極みと言う感じで非常に好きだ。贅沢。こんな贅沢も、社会に出る前にしっかり味わい尽くしておかなければならない。前々から言っている「出版区」ももっと見たいし、最近は余りにも色々動き過ぎたのとバイトを入れ過ぎているのでここらで一度ひたすらベッドでゲームをやりながらYouTubeを見てだらだらする一日を作っても良いのかもしれない!大学もほぼ無い上に正社員として働いているわけでもないのに生意気な、とも思ってしまいますが……。とにもかくにも、早く配合ができるところまでプレイしたいですね。ドラクエモンスターズは配合が醍醐味なので。