12/21

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今日も昼からずっとバイトで、終わった後大喜利に行くぞ、と思っていたが体力の消耗がすごくて断念した。あとそろそろお金も無かったし。

この調子だと社会人で働いた時平日夜の会なんて全然行けないのではないだろうか。体力つけたい(つけたいというか戻したい?)。パワハラレストランで7時間働いた後4時間肉体労働のバイトをハシゴできていた頃に戻りたい。

 

バイト中お腹が痛くなってしまって、結構長い間個室に籠ってしまって申し訳なかった。今日は水曜日で、例の仲良くなれそうにない同い年とシフトが被っている日だからなおさら申し訳ないやら気まずいやら。なんと彼は心配してトイレ前まで様子を見に来てくれた(ビルを間借りしている店舗なのでトイレと店舗の往復には暗証番号を打つ必要があるドアを通らなくてはいけず、その番号が分からなくなって戻ってこれなくなったのかと心配してくれたらしい)。頭が上がらない。俺はいい加減もっと彼と仲良くならなければいけないのではないだろうか。

「お腹が痛くて……」と謝罪と共に訳を話すと、彼は「俺もお腹が痛くなる時はあるよ」というフォローなのか何なのか分からない発言をしてきてなんて返せば良いか分からなかった。そりゃあるだろと思ったが、どう考えても俺のことを気遣ってくれての発言なのでそんな穿った見方をしてしまう自分を恥じた。

 

帰ってきた後は「冷たい校舎の時は止まる」を最後まで読み切った。半分くらい読もうと思っていたら面白過ぎて一気に読んでしまったのは嬉しい誤算だった。

なんといっても最後の伏線回収の美しさに痺れた。

なかなかミステリを読む機会は無かったのだけれど、そんな俺でも分かりやすく不意を突かれる体験ができて、読書経験としてかなり印象的なものになった。

下巻の一節に「HERO」という章があり、これが一つの短編として圧倒的な完成度を誇りながら、作品全体のデカい伏線になっているのがすごかった。作品中盤で各登場人物8人の過去や抱えている背景が語られる構成になっているのだが、この「HERO」だけやけに分量があって他の話と毛色も違ったので多少の違和感はあったが、なるほどなと。ファンタジーベースのSFミステリ?なので、ミステリーを読んだことの無い自分も考察を楽しみながら軽快な文体に身を任せて読むことができた。

軽快な文体、とはいっても内容はかなり重めのものが続き、特に梨香の過去の話でいったん読むのをリタイアしてしまいそうになるくらい苦しかった。本当に日本のどこにでも良くある例だし、これよりもっと良くない家庭環境なんていくらでもあるんだろうけれど、それでもやっぱりこういう、しんどい思いをしている子供の内面がリアルに描写されるとすごく感情移入してしまう。

作品全体のテーマとしては「許すこと、諦めること、救うこと」が中心に据えられているのかなあと感じた。上巻に「明るい絶望と諦め」みたいな言葉が出てきたのもあるし、自分の中で折り合いをつけて生きていかなければならないことというか、そういうことって世の中にたくさんあるけれど、それでも誰かを救いたいと思ったり、誰かを、そして自分を許したいと思ったりするという矛盾の中で宙ぶらりんにならないように生きていくことについて描かれていたような感じがする。

 

ここまでまともに感想を書いたところで、今日はただでさえ疲れていて眠いのでこの辺で筆をおかせて頂こう……。

明日は夜にとても楽しみな予定があるので、それに向けてバイトを頑張る。4連勤なんてある程度慣れているはずなのに、なぜか今回ばかりは一生終わらないような感覚がしてテンションが下がる。恐らく仕事に慣れきってしまったからだろう。とにかく睡眠。6時間はしっかり寝る!!