11/29

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結膜炎が一日で治ったので日記を書くぞ!

 

今日は友人と喫茶店、カラオケに行った。またカラオケかよ、と思われるかもしれないが、こればかりは仕方が無い。

 

なんと、喫茶店は二つ行った!

昼過ぎに新宿に集合して、まず「café AALIYA」という名前にAが多すぎる喫茶店でフレンチトーストを食べた。フレンチトーストなんて一人暮らし大学生にとって食べる機会が無い食べ物なので、相当テンションが上がってしまった。

色々メニューがあって、中でも我々の目を引いたのは日替わりスープと飲み物、フレンチトースト2枚が付いてくるフレンチトーストセット、そして三枚の大きいフレンチトーストに三種のトッピングがついたMIXセットだった。日替わりスープはクラムチャウダーで、これも一人暮らし大学生の対義語にあたる料理である。

 

しかし俺はここで屈しなかった。俺はここにフレンチトーストを食べに来たんだよ。クラムチャウダー?甘えるな。フレンチトースト、かかってこい。

 

勢いでMIXセットを注文すると、なんと同行した俺以外の三人は全員クラムチャウダーがついてくるフレンチトーストセットを注文していた。俺だけが三枚の分厚いフレンチトーストという暴力的な見た目に惹かれ、完全にはしゃぎすぎてしまっている。しかもついてくる三種のトッピングの内ひとつは俺が食べられないもの(俺はアレルギーで果物が8割くらい食べられない)だったので皆にあげる始末。挙句の果てに二枚半を食べきった頃には貧弱な俺の胃腸は限界を迎えていた。22歳って俺が思っているより若くないのかもしれない。飲み物が無かったので水で何とかしていたのも良くなかったのかもしれない!

 

とはいえ、フレンチトースト自体は本当に美味しく、とにかくふわふわとろとろ、パンが絶品すぎる。妥協を許さないというマスターの覚悟が伝わってくる一品で、友人に一口貰ったクラムチャウダーも絶品だったので、また行きたい。

 

その後カラオケに行って、行ったは良いがあまり歌わずだらだらと話す時間の方が長かった気がする。何を話していたかはそんなに覚えていないが、そんなものである。

 

カラオケから出て、急にハンバーグが食べたくなった俺は夕飯にゴールドラッシュという有名なハンバーグ屋に行くことを提案したのだが、いざ店に着くと気が遠くなるくらい並んでおり、ハンバーグキチガイと化した我々でも断念せざるを得なかった。また飲食店のはずなのに店構えがあまりに消費者金融すぎて怖くなった。

 

そこで友人が提案してきたのは、歌舞伎町のハズレにある西武喫茶である。そこならばハンバーグがあるかもしれないとのこと。四人のハンバーグキチガイが歌舞伎町に解き放たれる。

以前別の友人(ちょっと怖くてチャラい)と歌舞伎町に来た時に「この通りはマジで危ないから気を付けた方が良いよ(笑)」と自慢げに教えられた通りの一角に、燦然と輝くその建物はあった。まさかこんなアウトローな並びに喫茶店があるとは思わず最後まで疑っていたが、実際に店が現れてしまってはその存在を認めるしかないようだ。

 

店内は超・純喫茶だった。俺は過去純喫茶に行ったことなどはないが、フィクション作品に出てくる純喫茶のイメージがそのままくり抜かれて現実に置かれたような内装、雰囲気だった。ふかふかの赤いソファに案内されて嬉しくなる俺。馬鹿みたいに大きいパフェ(高い)が店内を行き交い、隣のテーブルのマダム二人はアサイーボウルの話をしていた。

 

俺は迷わずハンバーグを頼むが、他の友人たちはオムライスやドリアなどを注文しており、どうやら真のハンバーグキチガイは俺ともう一人だけだったようだ。

運ばれてきたハンバーグはまさに絶品だった。デミグラスソースで煮込まれ、しかもチーズがのっていた。デミグラスとチーズ、普通はどちらか一つじゃないのかよ!熟成された味わいのハンバーグを平らげ、「喫茶店って、『いつもありがとう』って感じがするなあ」などと何も言ってないように見えて本当に何も言っていない発言をするなどして解散した。充実した一日だった。

 

茶店なんて本当に行ったことが無かったが、かなり上質な喫茶店に一日で二軒も訪れることができて非常に満足だったし、趣味はカフェ巡りと言っている人たちの気持ちがようやく分かった気がした。店によって内装のコンセプトやこだわりが見られるのが楽しいし、前までは喫茶店と言えば歓談の場というイメージがあったが、料理もめちゃくちゃこだわっていて美味しいことが分かった。デカいパフェや固いプリンも食べてみたい。俺はそういうのを「サブカル笑」などと斜に構えて馬鹿にせずまっすぐ楽しむことができる。良き一日を先日貰ったお土産のオレンジジュースで締め、寝ることとしよう……。