12/12

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昨日は特に何もないのに日記を休んだことをお詫び申し上げます!

 

今日バイトで見切りをしている時、12月23日が賞味期限のチキンナゲットを見つけて切ない気分になった。ただでさえフライドチキンという強敵がいる鶏肉界隈で、クリスマスイブの前日にわざわざチキンナゲットを食べる人がいるだろうか。せめて24日まで待てば、お金に余裕の無い人がせめてもの季節感を味わうために買ったかもしれないのに、23日が賞味期限となればその僅かな需要も期待できない。可哀想。

あのチキンナゲットはいつ自分の寿命を知らされたのだろうか。工場で生まれた時には既に知っていて、自分がクリスマスイブの前日に死ぬことを分かったまま生きているのだろうか。それとも人間と同じように自分が死ぬ日は死ぬまでわからなくて、生活に余裕の無い、親しい友人や恋人もいない27歳男性(フリーター、24日も勿論バイト)がバイト終わりに薄汚いシャツとGUのコートでスーパーにやって来た際に、店内BGMやはしゃぐ子供たちを見て今日がクリスマスイブだということを思い出し、ケンタを買うお金は無いからせめてと思いチキンナゲットを買っていく、そんな甘い幻想を抱いているのだろうか。

ヨレヨレのマイバッグに入れられ、底冷えの夜を27歳男性(フリーター)と共に行く。家に帰った27歳は第三のビールを開け、チキンナゲットを皿にも移さず袋をパーティ開けして、大量のケチャップで食べる。食べながら気まぐれにつけたテレビでは、インタビューを受けた一般人がクリスマスにちなんだ恋人との素敵な思い出を話している。それが嫌になって、Vtuberの切り抜きと変なランキング動画ばかりお勧めに出てくるYouTubeを開き、もう自分がどうしようもない存在であるという逃れられない事実から目を背けるように酒を煽り、そのまま寝腐れる。そんな27歳の、寂寞の滲むクリスマスを飾る夢を、あのチキンナゲットは見ていたのだろうか。

 

明日(日付にして今日)、内定した会社とのオンライン面談がある。オンラインとはいえスーツを着るのは久々だ。「近況を聞いたり、入社前に不安なことを解消すること」が目的の面談なのだが、正直会社に対する不安と言うより自分が社会に出ることに対する不安が大きすぎてどうでも良い。会社に対して「社会でやっていけるか分からなくて不安なんです」などといった弱音を吐いたところでどうにもならない。そんなことをしたらハズレの部署に飛ばされるに決まっている。

では、何を聞けば良いのか。正直仕事そのものに対する不安は、仕事という物に対する解像度が低すぎるせいであまり浮かんでこない。不安の種はもっと漠然としたもので、一つ一つのタスクに重い責任が発生し、精神を摩耗させながら働いている自分の姿が、どうしても想像できない。想像できないというか、そんなことできるわけがないと思っている。自分の良くないところなんてたくさんあるが、自分で分かっている部分だけでも俺が仕事できないんだろうなあということが浮き彫りになってくる。

まあそんな悲しいことばかり言っていても仕方ないので、何とか適当にやり過ごすしかない。恐らくこの面談で配属地(9割方東京だとは思うが、まだ1割くらい地方配属の可能性が残されていないこともない。入社前にかなり東京以外は嫌だということをアピールしたので無いとは思うが)が発表されるので、その緊張もある。

 

大喜利のことはそこまで書かないようにしているが、こればかりは、ということで、冠到杯のWeb予選を勝ち抜いて出場が決まった。本当に嬉しかった。昨日の笑う警報チャンピオンシップでは割と今でも思い出したくないくらい落ち込んでしまって、おまけに私生活でも「うーん」なことがあってちょっと本当に泣き泣きという感じだったので、とても救われた気分になった。同時に、過酷な戦いのスタートラインということでもある。

自信こそなかったが、選ばれた回答は俺のネット大喜利史上の中で見てもトップクラスに面白くて自分らしい、全力の回答だと思っていたので、それが認められて本当に嬉しかった。勿論当日出られることも嬉しいけれど!

ただまあ、本番までの大会で俺が優勝しないとは限らない……。優勝はマジでしたいので、これからも一つ一つの大会を頑張っていきたいと思います。